GREENLAND

エム・ヴイ・エム商事株式会社の扱う野菜・果物に関する商品や産地、販売情報から、生産者、栽培方法、旬、栄養、保存方法、レシピ、美味しいお店、果ては会社や仕事の、楽しさ、新たな発見、感動、熱い想いなどなどをスタッフが綴るブログ。

いかなごのくぎ煮

今週は営業第2部よりお届けします。
神戸の桜も開花しましたが、まだまだ肌寒い日がありますね。皆さんは春の訪れをどんな場面で感じますか?
神戸の春の風物詩のひとつと云えば、「いかなごくぎ煮」です。
2月下旬から始まるいかなご漁。その漁で獲れるいかなごの幼魚、体長3〜4㎝ほどのシンコ(新子)で作ります。シンコに醤油・砂糖(ザラメ)・みりん・生姜を使って甘辛く味付けするのですが、水飴、ゴマなど各家庭によってひと工夫あり味が違います。名前の由来は、いかなごの炊き上がった姿が「折れ曲がったさびた釘」に似ているところから名づけられたそうです。
私の友人は神戸の垂水に住んでいます。垂水はいかなごくぎ煮の発祥の地といわれているんですよ。この時期の垂水では、鮮度が命のシンコを求めて魚屋に出来る行列や路地を歩くと醤油のいいにおいが漂って来ます。スーパーでは、このくぎ煮を作る為に必要な大鍋・保存容器・調味料が特設コーナーにひとまとめにして販売しています。親戚・知人に送る為に何十㎏も作るんです。その為に毎年いかなご貯金をしていると友人のお義母さまから聞きました。私も頂くその1人です。神戸に来るまでその存在を知らなかった私ですが、今では毎年楽しみにしています。本当にご飯が進むんですよね。皆さんもお弁当につめて今週あたり花見はいかがですか?