GREENLAND

エム・ヴイ・エム商事株式会社の扱う野菜・果物に関する商品や産地、販売情報から、生産者、栽培方法、旬、栄養、保存方法、レシピ、美味しいお店、果ては会社や仕事の、楽しさ、新たな発見、感動、熱い想いなどなどをスタッフが綴るブログ。

ブログをご覧の皆さん、はじめまして。

4月から入社しました営業一部の瀬尾です。
僕は入社前、北海道で働いていたのですが、神戸の気候は最近ポカポカしていて気持ちいですね。北海道とは2ヶ月くらい気温差がある感じです。今まではこのブログのロム専(読む専門)でしたが、こうして初めて投稿できることを大変嬉しく思っています。ブログを書くにあたってどんなネタが良いか大変悩むところではありましたが、まずはやっぱり今後の営業活動についてお話したいと思います。
実は、7月を目処に北海道オフィスを立ち上げます(`・ω・´)シャキーン
そこで僕が行おうとしている業務は主に以下の3点です。
1.末端から買って末端に売る垂直スタイルの営業活動
あまり詳しく書き過ぎると、ちょっぴり刺激が強すぎると思うので、抽象的な部分だけ。
キーワードは「畑から掘りあげた状態の原料を集める」です。
これは人の手が加えられてアレコレ選別され、商品となった野菜を扱うのとは意味合いが違います。この「商品化される前」というところが非常に大事で、どんな相場環境になってもアメーバのように変幻自在で柔軟に対応することが可能です。こちらが手を加えたり、そのまんま売ってしまうことも勿論オッケーです。僕は人の手が加えられていない原料を沢山持つことは「イコールお金持ち」とみなせると考えています。例えは下品ですが、いわゆる「チビ・デブ・ハゲ」の3大要素が揃った人でも、社会的地位が高くてお金持ちのお医者さんなら驚くような美人のお嫁さんがいたりするでしょ?あれと同じで、この業界は「モノを持っている方が強い」のです。お金持ちには自然と人が寄ってくるんですよ。だから良い原料には自然とお客さんも集まってきます。たまには望まない相手も居ますがね。。。
2.高品質な原料を生産可能なグループの"ゆるやかな"形成
上記の(1)とも被ってくる部分ではありますが、毎年毎年1年生でいることは正直、身も心も切ないもんです。美容室を新しいところに変えたら一から説明しなきゃいけないし、美容師の当たり外れなんてネットの前評判でも分からないもんです。生産者とも年々お互いの目線が同じになっていかなければダメです。もちろん高品質という方に。そして、品目と地区毎に核となる人物をみつけて、そこからは雪だるま型式でグループを形成していく。でも、大切なことがあります。"ゆるやかな"グループ形成がポイントです。この農業という世界は正当な理屈が通じないことが当たり前で、一般社会から見たら理不尽極まりない世界だと思うのです。
やっぱり、人間は感情に支配されている動物なので、明らかに正当な理屈を振りかざしても、相手のプライドを傷つけてしまったらおしまいです。それはそれは根も葉もない噂をされたりするものです。暫くの間は人の恨みや僻みを買わないようにやっていこうと思っています。万が一、何かの弾みでナンバーワンのシェアを持ってしまっても、目立たないように粛々とやっていくことが大事でしょう。今までトップにたった途端、天狗になり音を立てる様に縮小していく会社を僕はたった7年余りの経験のなか、何社も見てきました。きっとこれからもそうです。ITが世界を席巻し、今、地球の裏で起こっていることが一瞬のうちに知ることができ、社会の片隅で働く僕があたかも予言していたかのような時代になってもです。もう一度言います。決して目立ちすぎてはいけません。昨日までの仲間も根も葉もない噂をする敵になるなんてよくある話ですよ。
3.北海道における輸入農産物でのシェア獲得(サクッと上位3番以内くらい)
北海道の人は北海道の食べ物が一番うまいと非常に高いプライドを持っています。馬鈴薯やスイートコーン、年明けころの雪化粧南瓜なんかは驚くほど美味しいですし、僕も半分認めるところではあります。しかし、北海道には長い長い冬があります。約半年間も雪に閉ざされ、一部ハウス栽培なんかで頑張っている人もいることはいますが、基本的にほとんど生産物はありません。つまり食糧自給率200%の北海道でも半年間は府県産の農産物や輸入品に頼るわけです。
でも、北海道内の青果プレイヤーを見渡してみると驚くほど輸入品を扱う人は少ないんですね。せいぜい本州からの転送品をチョロチョロ転がしているだけです。ほら、東京では人並みにしか勉強もできなくてパッとしない生徒が田舎の学校へ転校した途端、いきなり学年トップになっちゃったみたいな。テレビの世界だと思っていた高校デビューも夢ではないかもしれません。結構現状を見渡していると、神戸あたりとは商品の価格差はもちろんですが、まだまだ商圏に隙間があるとみています。産地は消費地なりです。
以上、簡単にですが7月を目処に北海道オフィスを立ち上げます。
場所なんかはまだ決まっていません。とりあえず、札幌にするということまでは決まっているのですが。詳細決まりましたらご案内しますので、しばしお待ち下さい。その前に、まだお客さんまわりがまだ終わっていないんですよねぇ。
次回のブログ当番では北海道農業のウラ話でも書こうかと思っています。ではまた。