GREENLAND

エム・ヴイ・エム商事株式会社の扱う野菜・果物に関する商品や産地、販売情報から、生産者、栽培方法、旬、栄養、保存方法、レシピ、美味しいお店、果ては会社や仕事の、楽しさ、新たな発見、感動、熱い想いなどなどをスタッフが綴るブログ。

「歴史」2題

今年1月阪神淡路大震災から22年経ちました。数多くの家屋倒壊など当時被災された方々が冬の寒空の下、頭の中が真っ白になりながらも、黙々と復旧作業を進めていたことが思い返されます。

被災したのは神戸の産業基盤のひとつである港湾施設も例外ではなく 前年に当社が初輸入したアメリカ産リンゴが倉庫に保管されたままでした。今年になり再度アメリカ産リンゴ登場のニュースを聞きますと隔世の感如何ばかりという思いです。

当時、あの混乱の中からでも勃興した食材ビジネスもあります。一部の定期的な納品以外の注文は皆無で、他社前例も、お手本のない、全てが、毎日が手さぐりのビジネス。実績がないから自信もなく、決定的なのはパッキング場がない。自分でセールスして売った分は自分でパックして発送するしかありません。

こんな水面下の食材をもって業務筋への売り込みを図ろうと 訪ねて行ったフレンチやイタリアンのシェフたちにその食材の可能性を伺った時に、誰ひとりこの食材を悪く言う人がいなかったことはとても大きな救いとなりました。価格的なことやメニュー内容の問題で採用が見送りになった時も「食材のもつ良さ」は評価していただきました。

都内有名レストランへ出張の際にノーアポで訪問しました。いわゆる飛び込み営業です。緊張感でセールストークの内容は忘れましたが、その後暫く納品がありましたのでうまくいったようです。 当時売り出し中の三國清三シェフ(新宿)、脇屋友詞シェフ(立川)や TV「料理の鉄人」で有名な清水忠明シェフ(神楽坂)にお会いしたのもこの頃です。

物を見る目があるプロフェッショナルから品質を褒めていただけたこと、それこそこの食材は“栴檀の実は双葉より芳し”でした。

話 変わって・・・・

通勤時間を利用して文庫本読書を続けております。

海外小説で出てくる人名が憶えられずに何回も前ページに戻る苦労に耐え切れず(?)日本の小説に入り込みました。現代の作家の小説を読めばよいものを、敢えて歴史小説に挑戦してはいますが、ここでの壁は漢字です。読めない漢字が出てくると気になって読むスピードが鈍ります。シニア世代の脳の活性化だと思いもう暫くは格闘の日が続けてみます。

余談ですが・・・次の人物をご存じだろうか?
□ 福田定一 ふくだていいち(司馬遼太郎の本名)
□ 才谷梅太郎 さいだにうめたろう( 坂本龍馬の偽名の一つ)
即答できる方は相当の歴史本に精通されています。

次の漢字が読めますか?
□ 掃部頭 かもんのかみ(宮中の施設管理・維持を行う掃部寮の長官)
□ 刑部 けいぶ(中国古代の役所)
□ 治部少輔 じぶのしょう(身分証明書の発券記号)
□ 兵部大輔 ひょうぶだゆう(かつて日本にあった軍政の官職)

□ 傳人 つてと(伝える人)
□ 主計頭 かずえのかみ( 主計寮(しゆけいりよう)の長官)
□ 源平藤橘 げんぺいとうきつ(日本における貴種名族の四つ、源氏・平氏藤原氏橘氏をまとめた言い方)
□ 助兵衛 すけべえ(好色・好色漢が人名としては極めてありふれたものであったため、このように訛って好色の意味に限定して使われるようになった)

難解なこれらの漢字をふりがな抜きで読みこなせる方は漢字検定を受けられることをお薦めします。