GREENLAND

エム・ヴイ・エム商事株式会社の扱う野菜・果物に関する商品や産地、販売情報から、生産者、栽培方法、旬、栄養、保存方法、レシピ、美味しいお店、果ては会社や仕事の、楽しさ、新たな発見、感動、熱い想いなどなどをスタッフが綴るブログ。

ラクビーワールドカップ


テレビを点けていたとしても、日頃は何かをしながらで、ほとんど内容を覚えていない…というのが本当のところなのですが、この1ヶ月半のラクビーワールドカップ日本大会期間中は、週末にも関わらず家族が全員がきっちりとキックオフの時間には帰宅をしてテレビの前にいるという、まるで昭和時代の家族団らんの様な光景が続きました。

我家は基本、スポーツは生観戦主義、リアルタイムで観なければ面白さが半減すると考えており、テニスもサッカーも夜中に起き出して観たりする。そしてワールドカップとなると日本代表の試合だけでなく他国の試合もチェックせずにはいられない。今回のラクビーワールドカップは日本での開催だから時間的にはらくちんだったのですが、地上波だけでは全試合チェックは無理だとわかり、BSやCATVが映る居間の大型テレビでしか楽しめないのが、昭和時代の家族団らんを生んだ要因でした。

もともと我家は、平尾誠二さんに魅せられた一家で、2000年頃までは神戸製鋼コベルコスティーラーズを熱烈応援していたのですが、これまた1986年にサントスFCとプロ契約をした時から熱烈応援しているサッカーの三浦知良さんがヴィッセル神戸に移籍してきたこともあり、いつしかラクビーよりサッカーを観戦する機会が増えておりました。

そして再びラグビーの可能性に心底ワクワクさせられたのは、2015年イングランド・ブライトンで行われたワールドカップでした。そう、過去2回優勝経験を持つランキング3位の南アフリカ代表を相手に34-32で破った「ブライトンの奇跡」。

イングランドが「史上唯一、決勝トーナメントに進めなかった開催国」と言われ、事前のブックメーカーのオッズは南アフリカ勝利1倍、日本勝利34倍ので「史上最大の番狂わせ」「比類のない試合で世界に波紋を広げた」と報道されたあの試合を見てから。例にもれず五郎丸選手のルーチンを真似ておりました。

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今回のラクビーワールドカップ日本大会は、数々のストーリーが集約されてドラマがいっぱいで、想像を越えたドラマチックな場面が新たに待ってて「ラクビーって!なんて楽しいんだ!」と心底思った。何の因果か?!決勝トーナメント進出を決める第4戦の相手がスコットランドだったこと、史上初の決勝トーナメントの相手が前回大会で34対32の劇的勝利をおさめた南アフリカで、その戦いの日が平尾誠二さんの命日だったこと、そして、前回大会で日本代表を3勝させ、誰もが優勝だと予想していた名将エディ・ジョーンズ監督率いるイングランドを最後の決勝で南アフリカが勝利をおさめたこと!何よりも日本代表戦はどれも感動の嵐。ブライトンの奇跡どころではない大奮闘で、ウキウキ、ワクワク、ハラハラ、ドキドキ。自然と涙が溢れ、心が震え、影響され、考えさせられ、元気をもらい、夢を描いて、未来をも見させてもらった。

サッカーのワールドカップは、これまでの21大会で18カ国がホスト国となっているのに対して、ラグビーのワールドカップは、過去8大会は伝統国である英国4協会、フランス、オーストラリア、ニュージーランド南アフリカのみで開催。FIFAに比べてワールドラグビーは、国際化に対して消極的なのでした。今回初めて、伝統国ではない日本がホスト国となったのが不思議なくらいです。日本の招致活動がスタートしたのは2003年だそうですが、もしもあの時に日本が手を挙げていなかったら、おそらく同じ伝統国でのグルグル状況が続いていたのでしょう。ちなみに次回の開催国はフランスです。日本大会は大成功に終わり、ワールドラグビーのビル・ボーモント会長は「日本大会は、ラグビーの印象を劇的に変えた」「最も画期的な大会」と述べていましたが、今後は南アフリカアメリカとかで開催されたりするのだろうか?

ああ、もうすでに4年後、8年後、12年後が待ち遠しい。(笑)