GREENLAND

エム・ヴイ・エム商事株式会社の扱う野菜・果物に関する商品や産地、販売情報から、生産者、栽培方法、旬、栄養、保存方法、レシピ、美味しいお店、果ては会社や仕事の、楽しさ、新たな発見、感動、熱い想いなどなどをスタッフが綴るブログ。

間合い

 営業のS水です。

いま作家「塩田武士」の著作本にハマっています。 

既にご存知の方もいらっしゃるでしょうから、詳しく言及しませんが「罪の声」という著作で、一挙にその名が全国区になろうとしています。

 

「罪の声」は、35年も前に関西が主舞台となった未解決事件「グリコ・森永事件」をモチーフに、令和の時代に真相に迫るという犯罪ものですが、その解明に向かって、人と人との僅かな関わり合いから得た小さな、小さな真実群たちを積み上げていく主人公が、文化欄担当の新聞記者という設定が興味を引きます。最終的には海外の地で、この事件の“真犯人“に迫るというクライマックスが用意されています。

 

取材(≠捜査)のため、実際に出かけゆき、面と向かった相手との間合いをはかりながら、当時の真実を掴むというのは、今のコロナ禍のもとでは到底達し得ないことですが、本物の情報はそういう接し方でしか入ってこないのでは?と納得させられてしまいます。

 

コジツケになりますが、翻って、このことは商売(特に営業姿勢に)に当てはまります。

量販店への納品が主な取引となっている営業スタッフへのメッセージとして

“営業は、ターゲットとする相手の懐(ふところ)に入ってなんぼ”に集約できます。

 

特に新規取引先に入っていくには、コネクションが必要かもしれないし、少しの勇気も要るでしょう。ただし、決定的に必要なものは、不動の商品知識と、諦めない熱意があれば結果はあとから付いてくるもので、少なくとも私の拙い経験上ではそうでした(私の場合、入社後初めての営業の業務は店舗巡りと新規開拓でした)

 

特に若い方たちの熱心な営業姿勢は相手の心根に響くものと、思い込みでいいので、是非実践してほしいと思います。“当たって砕けろ”ではダメですが、“砕けたふりして次の局面を待つ”の営業スタンスを持ってください。

ご健闘を祈ります。

 

罪の声 (講談社文庫)

罪の声 (講談社文庫)