神戸本社のOです。
最近は大分暖かくなってきましたね。外に出ると草木が青々としていて、季節が移り変わっていくのが感じられます。
さて、先日「蛙の鳴き声は騒音かどうか」ということが話題になりました。
田んぼに囲まれて毎年蛙の鳴き声を聞きながら育った人間からすると面白い話だな、と思います。
私個人の意見としては、「蛙の鳴き声は日本の風物詩だ!騒音に聞こえるなんてとんでもない!」とまでは思いません。
毎年田んぼに水を張ってからは昼でも夜でも一日中止まずにゲロゲロゲコゲコ聞こえてくるのです。毎年のことなので慣れていて自然音として流せるのですが、ふと我に返ると「あ、結構うるさいな」と感じることも。
必ずしも「自然のもの=人間にやさしい」、ではないんですよね。むしろ自然だからこそ人間におかまいなし。鳴き音の大きさや、鳴くのをやめさせる術がないことを考慮すると、騒音と分類するのも間違いではないでしょう。
しかし、これまた私個人の意見ですが、ただの騒音だとも言い切れず。
大学進学時に地元を離れてから、田んぼを目にする機会はめっきり減りました。当然そこに住む生き物たちも見なくなりました。
目も耳も鼻も、田舎にいた頃とはすっかり違うものを拾っています。
5月の日曜日には田植えの赤いトラクターがあちこちに見かけられ、夏は大きなオニヤンマが家や教室に入り込んでびくびくして、秋はたくさんの赤とんぼが目の前を飛んでいき、田んぼいっぱいの金色の稲穂はいつのまにか刈り取られ、冬は寒い日にできる霜柱を踏み……。今では遠い昔の記憶です。
煩わしかった蛙の鳴き声も、今はただ懐かしく感じます。
自分の中で思い出が美化されていて、実際また聞いたら「あ、うるさいな」と感じる可能性もありますが……笑
もうそろそろ5月も折り返しなので、寒い地域を除けばどこも田植えは済んだ頃でしょうか。
添付している写真は何かの農機械です。田んぼにまつわる写真を探したのですが、昔ねこ目当てで取った写真しか見つかりませんでした(^^;)
今はこんなご時世ですが、落ち着いたら全国の田舎風景を見て回りたいものです。