こんにちは。昨年11月に入社しました、神戸本社のHです。
趣味は専ら舞台の鑑賞です。
…ということで、先日も大阪で劇団四季のミュージカル「リトルマーメイド」を観劇してきました。(※劇場のコロナウイルス感染防止対策はしっかりとされています)
この作品を観たのは3回目でしたが、ストーリーは変わらずともその日のキャストさんによって全然違う作品になるので毎回新鮮な気持ちで観劇できますし、むしろそれを楽しみにリピートしてしまいます!
またこの作品は誰もが知っているディズニーの名作なので、曲も有名ですし舞台を観たことがない方でもかなり楽しめるのではないかと思います!
とは言いつつも個人的にはハッピーエンドの作品よりも、切ない気持ちになるような余韻の残る作品を観るのが大好きです。何より観劇後に心に残るものが大きいと感じるからです。観終わってから、主人公はなぜその選択をしたのか とか、その後はどうなったのだろう とか、いくらでも想像が膨らんでいきます。
そんな風に空想に浸りながら劇場を後にする、この時間が堪らなく好きで、これこそが生の舞台鑑賞の醍醐味ではないかなと思っています。(そのまま帰り道と逆方向の電車に乗ってしまうこともしばしばです…笑)
ところで、私の好きな作品の1つに「夢から醒めた夢」というものがあります。この作品は赤川次郎さん作の児童書が原作で、これも劇団四季のオリジナルミュージカルです。この作品から舞台鑑賞の魅力を少しだけお伝えしたいと思います。
ちなみにもうお分かりかと思いますが私は劇団四季の大ファンで、5歳の頃に「キャッツ」を観に連れていってもらってから今まで(1年間に観る回数はそこまで多くはないですが)ずっと観劇を続けており、四季の作品を語りだしたら止まりません(笑)
話を戻して、この「夢から醒めた夢」は主人公の女の子が幽霊の少女と出会い、ある理由からお互いに1日だけ入れ替わることになり、少女の代わりに幽霊となって霊界に行くーというようなストーリーで、仲間との友情や母娘の愛などを描いた作品です。
ストーリー自体もとても感動するので興味のある方はぜひ読んでみていただきたいのですが、何よりも私が好きなのは劇中の冒頭で登場する、主人公を導くキャラクターのある台詞です。
夢は眠りの中にだけあるわけじゃない
劇場でも大きくふくらむ
~
人生を生きるには夢が必要だ
苦しいとき、哀しいときはここへいらっしゃい
さみしいとき、嬉しいときも是非
劇場は夢を創り出し、人生を映し出す大きな鏡です
初めてこの台詞を聞いたとき、自分の中でハッとなったのを覚えています。
観劇することが大好きな理由がこの台詞に集約されていました。
今まで何か辛いことがあっても、劇場に足を運んで舞台を観ることで実際にそれを乗り越えてこれたので余計にそう感じるのだと思います。
劇場は本当に非日常で特別な空間です。一歩中に入るだけで高揚感を感じ、序曲が流れると鳥肌が立って一気に物語の世界に引き込まれー
今日はどんな舞台が観られるのかと、とてもワクワクします。
そして 終わった後は、感動で心が潤います。
コロナ禍において劇場が閉まってしまった時期がありました。私も楽しみにしていた舞台がキャンセルになってしまうこともありました。
そんな中、出演者の方もスタッフの方も一生懸命感染対策をして舞台を続けようと努力して下さっています。
たしかにこんな状況の中で舞台は不要不急だと思われることもありますが、こんな状況だからこそ「夢」をみられる場所が今必要なんだと最近は思います。
舞台に限らず、芸術の鑑賞は心を満たしてくれるものであり、物理的には無くても生きていけるのかもしれませんが、人生を生きるためという意味ではこの状況下で特に必要不可欠なものではないかと私は思っています。
…熱く語ってしまいましたが、観劇すること自体に敷居が高いということは全くないので(劇団四季に関して言えば3,000円台で観劇も可能です!)どんな作品でも観に行ってみることをおすすめします!
たまには休日に、夢を求めて劇場を訪れてみてはいかがでしょうか?