関東もやっと梅雨入りして突然の雨や雹が降ったなどとニュースで拝見しました。毎年の様に言われる異常気象。地球温暖化が進んで、日本もだんだん亜熱帯気候になっているように感じます。
出かけるときには降っていなくても出先で急な雨に降られることが増え、雨の降り方も直ぐに止みそうな夕立という風情のあるものではなく、ゲリラ豪雨だったり、雹や霰が降ったり、道路一面バケツをひっくり返した様に浸水してしまったり....。
コンビニでビニール傘を買うというシチュエーションが増えてしまった様に思います。
日本ではいったい年間何本の傘が消費されているか、ご存知でしょうか?
日本の年間降水日数は世界で13位であるにもかかわらず、日本での傘の消費量は年間でなんと1億2000万本〜1億3000万本で世界一?!と言われているそうです。かなりの数でビックリしましたが人口換算で1人で年間1本と考えてみると、ちょっと少ないような気がしてなりません…。ふむ。
ウェザーニュースの「傘調査2017」 によると、
年間の傘購入本数は1位が東京都の0.9本で、傘の所持数も4.1本と全国トップでした。
MVM本社のある兵庫県も傘の購入本数は23位の0.7本で、所持数も3.6本の7位。
この結果をもってもまだ実感よりは少ないような…。ふむ。
ご自宅の傘立てを想像してみてください。1度しか使っていないビニール傘がたくさんありませんか?もしかして私が傘を買いすぎてるだけかもしれませんが...。(汗
下の写真は梅雨の時期の晴れ間に撮影したもの。本日関西は朝からピーカンで雨は降っていません。なのにこの状態は問題です。そしてビニール傘率高い...。(汗
この写真を見る限りでは、「5Sを推進」とか「サスティナブルな..環境持続型...」なんて言えたものではございませんね。(反省*1
環境に良くないビニール傘とはいえ1本数百円はするので、しょっちゅう買っていてはお財布にとっても無視できない金額になってしまいます。
これはなんとか改善できればと調べてみたら、傘のレンタルサービスが全国各地で展開されていました。急な雨でも傘を買わなくて済むという嬉しいサービスなのですが、結局、貸し出した傘が全体の1割も返ってこなくて、赤字事業となってしまい、他団体には引き継がれずにサービスが終了となってしまったところが多々ありました。地下鉄などでも「友愛の傘」と長く続いているものはありましたが、これまで累計で12万本の傘を貸し出して、ほとんど返ってこないのだそうです。それでもお客様の利便向上につながるからと寄付で続けているようです。とほほ...。
なかなか難しいんだ...と悩んでいたら、
ダイドードリンコ自販機での貸傘「レンタルアンブレラ」リサイクル傘100%で展開
成功例としてダイドードリンコが展開している「レンタルアンブレラ」。返却率は驚異の70%!がありました!
自販機に取り付けられた専用ボックスから無料で傘を借りることができ、返却は同じく専用ボックスの取り付けられた自販機であればOKというこの取り組みで70%もの返却率が実現している。
1.傘を無料で貸し出し
2.どこに返却してもOK
3.公共性の高い場所で運用
ここまで3つは、他の事例と同じです。が、
4.ビニール傘ではなく長く使える洋傘を採用
5.傘に大きく「DyDo」のロゴが入っている
6.観光地以外でも運用
7.道での忘れ物となった傘を利用
という4つの点が他と大きく異なります。
寄付されて貸し出しされていたのは市販のビニール傘。どちらも観光客の多い地区を中心に運用されていたので「 旅の恥はかき捨て」的な気持ちがあるのでしょうか?
確かに長く使えそうな洋傘は捨てるには罪悪感があるし、盗むにしてもロゴ入りでは使いにくい。その上、傘の返却がしにくい観光客ではなく、またお世話になるかもしれない人たちだと返却率が高くなる。しっかりした洋傘でないとダメですね。
これは、次の提案制度で「MVMの大きなロゴ入り傘を作って貸し出す」という案を練って、ビニール傘の買いすぎ防止と我社の傘立ての整理に役立てられないだろうか?
とにかく、今年の梅雨は、そして夕立ちが多くなる夏には、特にビニール傘を買わない努力をしようと思います。
*1:すぐに改善するようにします。